Case
グループ通算制度に関する
入力対応支援
Case
グループ通算制度に関する
入力対応支援
グループ通算制度では、グループ全体の損益を合算して課税所得を算出するため、完全支配関係にある企業は制度対応が必要となります。この結果、税効果会計など、親会社と同等の業務が求められることになります。各企業の個別申告に比べて手続きが複雑化し、特に損益通算や欠損金の繰越控除に関する処理には多くの計算と管理が必要です。そのため、制度対応において税務部門に大きな負担がかかります。
さらに、完全子会社法人等では税務の専門家が配属されていない場合も多く、こうした企業にとって制度対応は一層困難なものとなっています。 税効果会計、グループ通算税制のシステムには株式会社TKCのシステムを採用している会社が大半ですが、これらのシステムへの入力は非常に難解で、ルールに対する理解に加え、システムの特性を知る必要もあります。
完全子法人等が抱えるこれらのストレスを軽減するため、完全支配子法人等に対してグループ通算制度に関するサポートを提供しています。
▼事例概要
グループ通算制度に関する
入力対応支援
グループ通算制度に関する支援事業の一部として、入力サポートのご依頼をいただきました。
Excelで作成された税金計算WS、税金に関する仕訳帳から株式会社TKCの税効果会計システム(eTaxEffect)とグループ通算申告システム(e-TAXグループ通算)への入力です。
税金に関する仕訳は、
- 4月決算での未払計上額
- 5月見込み納付時の支払
- 7月申告書提出時の確定した納税額
- 11月中間納付
上記4点のイベントがあり、これらをe-TAXグループ通算上の別表5①と別表5②でどう表現するかが非常に難しいタスクでした。
▼ご提供したサポートの流れ
税金に関する仕訳帳の整理から
グループ通算申告と電子データ作成を完了
まず、税金に関する仕訳帳の整理から取り掛かりました。前期末の未払法人税等は法人税、都道府県民税、市町村民税、そして事業税毎に計上されていますので、それがどのように推移していくのかを一緒に確認させていただきました。
次に、税効果会計システムに入力した結果とExcelのWSとのイメージ合わせを実施し、未払税額を確定。グループ通算申告システムに入力し、申告書を作成しました。
Excelで作ってある財務諸表を国税庁指定のcsvで電子データを作成しようとしたところ、
- 科目が膨大に存在
- 枝番を入れて特殊科目を表示
- ヘッダーを削除
するなどが必要であり、かなり苦労しました。
一方、ベンダーが提供するソフトを使ってXBRL形式に変換したところ、簡単に電子データが作成できました。